優しいいつかの君へ
めをかくした猫
水に溶けた明日
そうして僕は旅立つよ
宇宙の花と化すまで
まっしろな罪
途切れたワルツ
震えた指先でなぞる
センチメンタルヒーロー
とまらないかがやき
花群れ
浸水する細胞
何度言ってもたりなくて
強欲な嘘はもうおしまい
水禍
ソプラノの死生
すきとおる焦燥
ベリーの余毒
きれいな嘘ならいらない
泣き叫ぶための猶予
僕は呼吸ができる
最果てで壊れる空間
朝のカーテン
忘れてしまった君の声
うつくしかった花の瞬き
きっと春の融け残り
切なさは語らない
ささやくように止まる今
酸素と皮膚の向こう側
足元の闇へ
カーテンコールにおぼれた
世界はいつも遠いので
あの人の名は神といった
夢を飼い慣らす
迷わずには生きられない
おいしくない理想論
あなたを愛した残り
エナメルの舌
誰よりも強く生きたかった
僕を殺すのが君なら怖くない
ひとりの季節が飽和する
絶望とそれから
アンチラブストーリー
言葉が見つからないだけ
君のための嘘は今日まで有効
白波しかできない
わたしが信じたもの
世界の帰り道
太陽もまだ寝ている
あなたとおなじ名前の感情
きららかに恋
弱さの行方を知りたかった
かがやくジレンマ
あなたの時間を下さい
すばらしさは戻らない
しあわせならきみと
うまく呼吸が出来るかしら
シザーハンズ
いくつもの嘘のまんなか
かみさまあそび
君を忘れたくなんてなかったよ
ひしゃげた嘘のように
傷よりも遠く
今はもう恐くて覗けない
くるぶしから伝染
金色のなにか
いずれ消え行く未来に向けて
あこがれを枯らす
君としなやかに錆びて
傍にいないわたし
はばたく価値をやっとみつけた
さみしさのつめあわせ
浴槽ははじかれた
お前を愛してなんかやらない
カサブランカの声がする
もういいよ解放してあげる
信じることはかなしいから
何も残らないおわかれ
やさしさで息の根を止めて
色あせた夏の残像
きれいなかみさまはわたしが食べてあげる
群青の音が聞こえるかい
ずるい爪先
ありふれることもできずに
君がいた形にくぼむ水跡
すりぬける余韻にめまいがする
夏に変わる接吻を
昨日は思い出せない
てのひらは小さくて
世界の遊泳
むずかしい話じゃない
あと何度叫べばすむのだろう
道端の花でいい
やわく壊す
もし夢を見たらもし夢を見たら
ねえ朝の、ひかりのなかに君がいるみたい
くちびるの温度を通せない
強がりが底をつく
ブルーブルーブルー
崩れたくない

傷で撫でたくちびる
サファイアの指先で
まほうはきかない
愛してると言わなくなった
ブルートリガー
おまえはきっと泣いてるよ
別世界でわらって
細胞のひとかけらを下さい
水星が通り過ぎる
わるいくせさえ
追いかけた影はもういない
未発達のこころ
チョコレートがとける
僕の知っているあなたのままで
うしなうそこなう
スリータイムズ
あまねく霞
守らない約束ならしない
アンドロメダの鏡
置いてきた涙の理由
コサージュと涙腺
すべてを奪い去られた冬に
花のつみき
二月の惑星へ帰る
たとえ輝けないのなら
意識のサカナ
光に落ちていく
分からない程度でよかった
わすれてく春の末を
たくさんのあやまちのかけらで
幸せになんかなるな
ぼくの傷の位置をたしかめて
しずくの蝋
ふたりきりがさみしいよ
君の代わりはいないって神様も言っていた
奇跡じゃないもの
名前は呼ばずに忘れて
いとしさを捨てられない
雪にならないとき
私が生きるだけなら世界はやさしいの
銀色の星をとじこめた
バニラビーンズの不眠
まぶしさから逃げて
それさえ繋がってたら
しからないで
紙の糸のひこうき
水槽から逃げたもの
歩いていけるところまで
スニーカーのかかとを踏みつぶしたまま
まばゆすぎる棺のなかで
リルチェの冠
あいしてると光るようなうそ
諦めることが強さだと説くけれど
ひとりの愛しいキス
夜は天動説を信じない
金色の少年
眠れない夜は僕を呼んで
水滴さえもが許されない落下速度
微かに聞こえる
脆すぎる秤
愛をささやけないたちなので
マーガレットの彼女と
虹の空にひこうき雲ができない
入り雑じる声へ
枠のなか
きみのえがおがこわいの
ねえ聞こえてる、夜は終わったよ
同じ言葉もいえない
ほらいっしょに帰ろう
ヴァニラの熱でとけて
やさしい夢をみましょう
ふたりが潔白している
額にホチキス
秘密をかぞえて
息もできなかった
ぼくの甘いおんなのこ
つかめもしない恋ばかり
フラワーオブジェ
くちづけするのが僕の鎖なら
わるい手のひら
あなたを知る前を思い出せない
春ぎらいの天使
いみなんてないの
望めば叶うときだったのに
めざめたくない
咲かないままのカタチ
忘れないことが罪ですか
くずれそう
失わずともなくせない
咲き出したのは永久であったか
失恋タイマー
雨に濡れたくない
君よりもすてきなひと
恋人の片思い
かなしいよかなしいよ
けれども愛は確かでした
かみさま呪文で眠らせて
君がそこにいたから
最後に残るものが香りだとしたら
どうかここへ帰って来て

神様の手をはなして此処へおいで
かわいらしさの恋
愛してとまではいわないけれど
おなじ小指とやくそく
幸せしかしらない心臓
口に出せばきっと消えてしまう
天使より
同じことをくりかえしてばっかり
少しだけしあわせなこと
思い出すのが君を傷つける僕ならば
僕の痛みに君は気づかなくていい
また会えるかな
悪い夢は生まれない
花泥棒は正しかったのか
叶えたい夢がない
レグ・リュの永遠へ
透明な静寂のなみだ
いつになったら愛してくれるのかな
アイロンのにおい
ぼく以外にこころをあげないで
輝きすぎるのもこまりもの
不幸になれる
獣の蛾
きみをあいしたいから
鼓動の奥で泣いている感情になまえを
幸せがこんなにかなしい
ごめんね笑ってくれたらそれでいいよ
滑走路への飛び方を知らない
分かってたのに
鴇色の晩夏
ちょうどはんぶんのいのち
鮮やか過ぎた世界
もう逢わなくてもいい
きみだけに見せたい世界がある
いきぐるしい透明
瑞々しい恍惚
気まぐれな嘘に泣いた日
ひとりきりは恐いから
簡単に救えた世界じゃない
青やかな純
想いを渡せない
春に恋ができたらよかったのに
ごめん嘘ついた
海と君が逃げてしまわないように
明日はれるかな
ぼくらのために戻って来るよ
マーブルもようの傘はおいてけぼり
午後のやくそく
異彩だったおはなし
どうして僕が愛さなくちゃならないの
触れる温度を知りたい
いい子になれない
歌う夏の天使
嘘をつくのはもうたくさんだ
君しか見てない
実体のない太陽みたいな
おそらくただのゆめ
いつまで子供でいるつもりなの
愛してると叫べ
手をつないでもわからないよ
僕のこと捨てるつもり
あかい宵のこと
とがった骨を着たまま
すばらしい世界でもなんでもないけれど
過ぎたところの閲
キスの入れ物
帰るところなんてはじめから
薔薇のくりかえし
君の瞳のはじまり
そうやってあたしのことをだますのね
やっと呼吸を覚えた
どこかに行くつもりなら許してあげない
デジャヴは叫ばない
そしてさかさま
ささやいて抱きしめて愛させて
君がいちばんに好き
夕方の海に沈む
あなたはいつも波わたしはかならず
泣き足りないよ
ぼくの小さな自殺
つめたいというかおと
息を立てるまでの焦燥
水銀が眠る
忘れたつもりじゃなかった
一生知らない世界
メビウスには入れない
愛とは必ずしも結びつかない
気がつけば無力だった
思い出せない水面
どうしようもない僕だけど
しあわせのまま逃げだしたこと
光る世界はきれい
キスの鳥肌
そこにいる君をすくえない
錯覚させる手のひらで
やわらかな白に問う
逃げちゃいやだよ
レースの影
傷つかずに笑うのは難しいね
好きでいてくれますか

惑星のなか
いまではあんまり遠いから
うまくいきれない
悪いこととは訳が違う
本当がひとつあればいい
楽しくない日とは
終わりが見つけられない
むせかえる夏
よこがおに触れること
あまい熱でおぼれさせたい
君と星座を作るなんて寒気がする
お母さんには秘密
ばかなこと
忘れても戻って来る
焦がれるけがれ
名前呼んであげるから早くおいで
生きなきゃだめな理由
仮想殺人
まぶたがひかりを拒むこと
近くて遠くて
恋が鈴をならすこと
もっとちいさい
あの日に置いてきた言葉でいっぱいで
だってあなたが拒むから
夢をみることは幸せなのだろうか
I have to write love letter for him.
正義のしるし
いまさらはずかしい
僕の遠いほんとうを舐めて
彗星のマジック・ショー
垂直な愛など存在せず
オペラサイド
悪夢のまま目覚めない
べつにそばにいなくたっていい
かざした太陽のかなしみ
世界で一番みにくい天使
リアルも見つけられなかった
体温の涙
ただ本能だけが残る
世界は待ってくれない
消えちゃった
すべてが記憶になる
ほしがりな君はなにもかもを捨てた
孤独こそが地球の全貌
あなたを花にして飾れたら
君とのすべてが遠くなってしまうね
滅亡までつれていけ
蕾をかじる
掬い取る右手も出せないまま
夏のいろが声になる
涙が苦いなら
はだしでかけだすこと
泣きながらキスを一つ投げて
眠れぬ闇
同じ言葉を言うな
俺の視線奪って逃げて
やさしいばかりが恋じゃない
カーテンから透ける
もう眠たい
涸れてしまう才能
知っていたほんとうは
貴女の隣にいない僕を助けて
見限られた恋
さみしいことに気づけない
ないている
上を向いて歩いてばかり
太陽が拒んだ人
おまえを愛しちゃったんだどうしようもなく
木星スフレ
僕はもう君を忘れるって決めた
愛しい人と書く
真夜中にわらう猫
ハピネスシャワー
なんて言えばいいのかなぁ
ブルーラベンダーの傲慢
世界のはじまりからおわりまで
宝石なんかが欲しいんですか
バッド・エンドを神と誓って
右胸の心臓
仮想世界の幕引き
つめたさの共用
悲しくても殺せない曲線上のきみ
水没する神様の砦
入水自殺
うつくしい水流にながす
主食が洋蘭のひと
メリーメロウの惑星で恋でもしようか
弱さの生滅
ショウ・ウィンドウの死体が動く
楽園に神はいない
シュールな愛で笑わせて
青い白鳥の埋葬
洗面台に消えた彼
3番線のスペクトラム
あたしを殺す弾丸
透明な風よ僕を連れて行って
レインズ急降下
あの子が待つ明日にわたしはいない

嘘の切れはし
めぐらない千年後
神に手の平など無かった
酸度がきみに契約を教えた
ピストルは嘘の警告
願えばきっと地球だって殺せるわ
海へのロング・レター
彗星の行列
僕の墓場に花なんていらない
骨に冷水
泥だらけ心理学
世界に近づくための遥かなる一歩を
窓の傍でピアノを弾いて
ひだまりの造花畑
天文台のガラス
廻る言葉など何もない
てのひらで抑圧
ほしい言葉は全部もらった
上の背骨からつばさが生える
欝の象徴
分からないふりの子
クラップ・クラップ・クラッカー
良い子の死に方
泣き虫な細菌
瀕死のバラード
心を焦がす目で僕を殺せばいい
芸術のまばたき
君と染まり行く未遂の心中
プラスチックヒール
畏怖のミュートロギア
胎児は海を渉ったのか
溶け出す皮膚
僕の心を撫でるように陥没する
虚空の証明
わたしが黒猫だったころ
青に変わる叙情
ころがす殻
午前二時の透明な孤独
世界がうつくしいものだとしたら
月がまばたきを踏む
20%の憂鬱
よし夏だから青春しよう
裏がえしの世界に行けません
花奇厳禁
さて大変愉快ではあるが
いいわけの真実性
胸を錯覚させないと
幸せは私を縛り付けて笑うの
そして私は空想の世界で息をする
君のこころにちゅうしたい
最後の生物の死について
マキネの教育者
壊れる手首に薔薇の傷
瞳逸らしてからのロマンス
窓に差し込むのは光なんかじゃない
こうしているうちに秘め事ばかり
宇宙の距離をストロボスコープがはかるから
一途なアクリルの論文
折り鶴の墓
宣教師と売春
私の愛を知ってください
一瞬の美徳に僕が幻を見ていたとして
花束とラストキスの意味を知れ
死亡と呼ぶか回帰と呼ぶか
くちづけの好色
丘の上にはもう春が来てる
息を忘れてしまう事
シークレットボーイ

鎮魂の歌しか知らなかったころ
君という犠牲の上で成り立つもの
うす青い兵器
見知らぬ君へ愛をこめて
次の晩が最後
紙飛行機にはなんて書こうか
昨日の匂いはとてもゆるやかだ
蜥蜴の遺書
あなたの血が見たくて
僕たちきっとしあわせになる
空想論
神様めいたはなし
砂の城になんか住めない
ワイシャツとプールと煙突
霊園にご招待
水玉のかさをふたりでさすこと
白夜は温度を越えて
扉を開くにはどうしたらいい?
失洛の夜明け前
精密だなんて軽々しく言わないで

(2006~08 / 520)

まだ輝く星があるから
声がききたいだけ
同じリズムを知らない
やさしい色で泣くんだね
ぼくの指は秒針
シャルルと幻
大人になった手のひらで
夜がなくなってしまうこと
まだ好きでいたいよ
そんなふうに嘘ばかりかさねないで
もう星に祈れない
romance little girl
いつかの希望のように
ほんとうの気持ちを隠して
帰らぬ白煙
ほんの1秒だけでいい
ふれ合わないままの指
水滴の園
ほんとはこんなに泣きたいよ
夜明けのはじまりはいつも寂しくて
わずかな夢で生きていられたのは
宇宙よ僕のために
ロマンチックロージー
誰かと似たままのわたし
はやく大人になりたい
うつつに見えたら
ほんのすこしの恋で生きていけた
もう帰れないの
世界創造の愛しい神へ
おしえてせんせい
いくつもの夜を鎖でつないだ
こわいくらい輝く
空はこんなに僕らを愛しているのに
約束を守らない小指をはなして
アナザーアンサー
もしもの場合これ以上
君のいない世界が怖かった
ずっとすきでいてください
いれものと破砕
それをかわいい恋と呼ぶ
ガーヴェラの低空飛行
さよならが心にとげを刺す
未完成の水温があった
聖書をこがして
絶望していたのは嘘です
あなたのそばにいたいの
宵覚まし
光の庭につれてって
いらないという言葉も嘘
また明日わたしはあなたを愛せていますか
あなたを知って僕は
この手で触れてもよいかしら
傷も欲しい
もうキスができない
すてきだねって笑った
世界のすべてが夢で
純潔の葬
さよならが火をつける
いつまでもふたりの幻想
金星のそらに君がいない
ときめきが香る
すぐに繋ぎかえすから
ふたりでつくるさみしさより
夕方の雨が冷たい
さよならの2文字が聞こえない
きらめいて胸をあふれた
ユニコーンが飛ばない
さめない独白
ばかな星の子ども
永遠にほど近いところで笑う
与えぬ雨がうれしい
それに続きはあるの
空は待ってない
ハートエンジェルの小指
夢のなかに死ぬ
どうか私に愛のことばを
きっと僕はそのまま
さみしくて胸がいたくて
トランクの中の私たち
あなたの世界に追いつけない
それ以上はねだらないから
花かんむりの厄日
下らない言葉しか吐けずに
弱視の虚音
たまにあなたがひどく恋しいです
獣の手のうちで飼われる
この温もりが届くだけ
どうして雨は止まないんだろう?
ラブレターフロム
すべてを知らない夜がすき
君だけの未来へ帰ろう
サイレント・ナイト・ベイビー
こんなに傍にいるのに
いつの間にか君は失うことを恐れなくなって
おねがい雨音をかき消して
なにもない
きっときれいな心でした
離れたところでそばにいて
ひとりの損傷
君がそう口づけたときに

こうして春が来るまで
あなたを好きになる前に
憂いの子ども
声も聞けないのに
誰でもなかったピエロ
誘惑はほんのすこし
そのくちびるは汚れてた
いい子だからここにいて
その声がまだ
ふたしかなあなたの笑顔も見えない
どうしてあんなにうつくしいか
あなたが孤独であればいい
否定も肯定もない
わからずやの君
ありふれた恋に乗せてゆく
きっともう駄目なんだ
バタフライ・ナイト
指先ほどの距離だった世界
シュガーで出来たきみ
花を裏切る
おわりをまだよく知らない
撫であう孤独なら
かわらないものなんてなかった
砂糖菓子のように愛した人
怖がらなくていい
これで最後わらっておしまい
この手のなかで眠ってて
あなたの甘い噛みぐせ
僕らが望む海底へ
いけないことを3度だけしよう
世界の隅が欠けてゆく
触れたところから愛してく
まぼろしならば此処できえて
ゆめをみた日
花束に泣いてもらおう
脱ぎすてた真珠も捨てずに
重なるひとり
僕の手をはなさないで
目をつぶったままどこまで行けるのかな
そして奪って最後のキス
どうか同じ感情のまま
死んだ少年によろしく
僕らは透明に染まってゆく
星を繋ぐひかり
こうして人は傷だけを隠すから
きみのとなりを歩けない
星屑で婚約
傷のつかない人生なんて
あなたを見つめたままのまぶたが痛い
女神に愛されなかった
意味をもたない愛のようにそれは
もう二度と出会えない
どうかうそはつかないで
薔薇になる
すべてを忘れていくの
だから胸の痛みを越えられない
かわいた白雪のような
悲哀だけ聴こえる
いとしくおもうのです
微熱なんかじゃ足りない
泣くのに世界は辛すぎるだけ
流れ星なんて知らない
メルト・メルト・ダウン
星をかぞえた分だけ僕らは
海底で見つけて
ロゼの恋に泣く
あいしているうちに言えばよかった
崩壊ははじまったようです
いつもぼくの知らない顔で泣いてるきみ
喪失してゆくもの
僕のきもちは誰にもあげない
それは弱き光ですか
劣ってないふりをしてる
わたしによく似たさみしがりなので
正誤なんか問わないから
Good-bye my innocent
ねえ好き、大好き
半分がただのにせもの
太陽の真似が得意なだけで
噛み痕がぼくを生かす
好きになんてなりたくなかった
ノーリライトの既視
理想に施錠
夢想するかなしさ
どれくらいの時が止まっていたんだろう
夕方きみだけを待つ
つながりきれない愛
もうそんな傷つく恋するなって言って
天使はハートを貫けない
あなたを知らないわけじゃない
喪わない加速
花が泣く
恋の予感がしていた街
しらない間に僕はこんなにも君を愛してた
かわいたスカイ・ブルーへ
甘やかな破滅
きれいな言葉では出来ていないけれど
まだ降らない宝石が溶けたら
泣くことさえ
どこへも行けなくなってしまう前に

この思いがみにくいならば
君と永遠の春に生きたい
七色に殺される
もう恋なんか出来ないよ
どこ探したって
今日だけは傷つけたいの
逃げそびれたカリスト
そのうち消えてしまうはず
沈みゆくもの
こうでもしないと永遠になんて眠れない
そのうち愛してあげるから
月光に触れてなくした
どうしてもあなた
音速に幕が上がる
眠ったふりする君を愛してる
シニックの恋人
見ないで気づかないで
ただ傷つけるだけの痛みが欲しい
永遠を呼べたならそのときは
あんなのうそだよ
許せないものばかり増えて
階段を上った後姿だけ
神が存在しない
おとなぶった世迷言
きっと真実を愛そうとしたの
いつまでも吐息に交じらない
青に散りゆく
いつかその月をみた
泣きそうな顔してる?
笑っちゃうくらいに君はばかだね
宣告
恋するハーモニカ
心臓にふれてほしい
ひとが生きていられるひかり
神様のような死
僕に未来はいらない
そして心のどこか
まだ望んでいる
殺心ヒューズ
涙は一つしかないので
あの日の僕の存在証明
もう零せない
君には分からないだろう
うつろいの白桃
あなたが好きなので
届かずじまい
花よりも美しい
本当はいちばんそばにいてほしい
ビーズの花園
まぶしさが泣いてる
この世のすべてがきみにあれば
おびえさせる涙
きっとこわいくらい輝いてるの
あの人を愛していることに気づく
ペイン・レイン
白くあるべき涙へ
終わりだとお言いなさい
もう無いんだった
眠れない彼のおあそび
愛しすぎたぼくはこの先を知らないから
限りなく純真な君へ
どうやら季節は終わったみたい
君が愛しい人だからだよ
鎖骨をかじる
果たせない約束ばかり募って
そうっと夜を閉ざすから
いくらでも憂鬱にあいしていてあげる
祈りによく似た涙
どうやって涙を堪えればいいのでしょう
妖精に殺される
どうして辛い恋ばかりするの?
数えたらもう一つも残ってなかった
開幕のカンパニュラ
今なら星よりも速く
溺れる12時間
かぞえたら、もう
まなざしで胸が痛いよ
ちいさなわたしはきっとかすんでしまうわ
鍵かけて壊したい
真四角に切りそろえようとする僕らのわるい癖
スウィートレス
思うより切なく消えてゆくので
花と声
振り向かないで、目を瞑って
傷をいやしてやりたいよ
呼吸を君の傍に置いておく
ビコーズ・オブ・ユー
似たような永遠が増えた
空に還してから
レイジイ・ラヴ
愛を数えるあなた
救われない想いなんてないの
光ひとひら
願えるやまいにさよなら
幸せの海に沈みたい
知らないやさしさだけのハート
ふれない手
その内側をみせて
わたしが満たしてあげる
薄桃色の朝

恋になる涙
あなたが好き
マイナスのコーム
王冠に恋した
帰る道をなくしたの
セヴンデイズには遠い
海へ沈むパステル
ピンキーで婚約
純愛になれなかったふたり
コスレイユの造花
深くねむる夢をみる
約束は守らないでね
未来に溺れてる
想うことに疲れたの
Promise your truth.
神様もう助けないで
ハニーブーケの虹
昨日においてけぼり
Why I want you to smile is,
きみに恋してた
いつか笑えるからいいの
こんなに溢れてるのに
時がたてば
ルーズリーフにキス
わからないことばかり
素足の雨やどり
近づく程に悲しくて
やっぱりまだ好きなの
深海になぐさめた
かがやいた想いにさよなら
想われてないこと知ってるよ
心をもつ日
きっと愛なんて今だけ
to you , and I
世界は意のまま
忘れるには少し優しすぎる恋で
ひとりでしか泣けない僕
あの日に焦がれて
涙は揺れる
tell me you
静寂を抱きしめた
しあわせな愛とは
だって、もうこんなにも愛してる
右手につめたいカフェオレ
何事もなかったような顔して
だらしのない赤い爪
六度目の謝罪でつぐなおう
どこへともなく焦点を探していた
ふしだらな美学
愛してもいないのに
うつくしく不毛な抵抗がどこにある
いらっしゃい僕の孤独へ
ワガママに気づいて
ハートのドラマティック
自傷の毒でも
言い聞かせていたんじゃないよ
いらずらに眠らせない
君の春にぼくは
ゆるすために生まれてきたんだ
なけなしの倫理が欠乏する
わたしこんなに満たされてていいの
迷いごとはすべて消えた
単なるわがままで
「ばかじゃないよ」
彩る価値があった
セント・ジェームスの起伏
生きることは、素直になることだ
もう明日が苦じゃない
花ざかりと毒
正しさをわすれてく

(2009 / 370)

あなたの声で眠りたい
この感覚が恋だった
まだ信じていてもいい?
まっしろな薔薇だ
涙にして落とすにはもったいないね
心だけうばって逃げた
いつかが終わる
きっと永遠を知るんだ
崩れるようにしずかな冬
正しくすきと言えなかった
なにも手放せない
さよならは駅のホームで
光らない星の名前は
その溺れ方がすき
ゆるしたひとだから
スウィート・スタート
憂うつはまだそこにあるけれど
明けて花になる
ごめんね嘘だよ、怒ってよ
永遠に優しい問い
やさしくて甘い君が好き
ふれてあいしてゆく
孤児とサカナの宵明け
まぶしくて息をしている
清滅の孤独
ドラマチックを祈るばかりで
いつか痛みを忘れても
かがやきに負けて
やさしいナイフで傷
うそつきな僕がきらい
こうして欲しがるうちに
想い出に帰れない
どのくらいかなしいことなの?
だいきらいの魔法
カラメルの牙
もう二度とキスしない
たとえばその欲望
見つめるのはただ触れたいあなたの指先です
青色に溺れている
きれいな形で生きてゆくわ
まぼろしのとき
覚悟きめてよ
こんなふうに孤独を探してる
ぼくに手を伸ばして
安すぎる言葉だよ
きっとずっと深く願っている
幸福と堕落は似てる
すきになっちゃだめだよ
もういちど夜明け
あなたがいなくなってしまうからです
羽ばたいて忘れる
秒読みの崩落
そこにないもの
きみが優しくない
わたしの世界にはなかった
声帯にまどろむ
こうしてまた笑えたから
二度目に約束するときは
ひきとめたいの
この感情は限りなく恋だ
世界と呼ぶには早すぎる
あなたのものみたいに
吐息で死ぬひと
この電話が切れたら
もういらないの
きみの叫びが媚薬になる
ずっと幸せじゃないよ
あなたの恋を想って
愛しさを生み出したのはかみさまの失敗だ
you're my pretty girl?
重ねた骨を知る
桜は拒まないまま
消えるパノラマ
君のすべてを侵食したい
すぐに答えを出せない問いに
想いから逃げないで
その優しさがいまはうれしい
もうつめたい目
おやすみ吸血鬼さん
届かない導かない
ずっと春のままだったらいい
永遠に寂しくないよ
早く甘えさせて
勇気をやめない
神はある一人の死に囚われる
ひとりきりの胸は痛いままだけど
ささやかな祈り
不甲斐ないで愛で包んで
ほんとのこと言うと
うそついてわたしのこと愛して
無限を信じてやまない夜
どんな君でも愛したいよ
切なさにとけてゆく
その並びがいとおしい
臆病とピリオド
これはわたしの盾
特別だなんておこがましい
ロイヤリスト宣言
冬の恋がとけた
親愛を裏切る花ならば

ゆびきりで戻れない
淡い少年
もうおわったんだね
きみがドラマの真ん中
弱いから
いつまでも恋のなか
この手で傷をつけたのは
忘れたわけじゃない
未遂のエトワール
それはうそつきの顔です
およそ23度の死海
涙に閉じ込めてやりたい
はじめるのに恋はかなしすぎる
儚さで生きたきみ
捨てたくないよ
運命に出会うこと
プラトニカル・ロマンス
無知ではいられませんか
ようするに触れたい
たとえで消えない傷もかまわない
きみのような手
あなたが優しいから
罪の数を教えてあげようか
そのあとに続くことば
カプセルのなかに天使
境界へこぼれる
その奇跡に溺れてしまうよ
密かに泣きだす
あいさないで手をあげて
もう知ってることばを全部使って叫んだよ
期待するのはもうやめよう
ぜんぶフラットの世界
最愛と呼んだ
悲しみじゃないほう
木洩れ日にきみが泣いてる
触れて必然になってく
ずっとあいしてたいの
かき消すのは雨
春呼び声
せめて想いを殺すまで
ちいさくてただ儚い
明日はもうすこし素直になれるはず
あなたに届いてほしい
シュガープールの貪欲
拾わずにいた
酸性をはじめたばかり
この手は悪でできている
淡い恋をわすれた
いつか君に復讐しないと
死にゆく花を食む
こころのはじっこまで見て
出来すぎた辞書のような甘いことば
これが自由なら
逃げおおせるものか
愛がガラスで出来ている
いたいけな神話を聞かせて
ずっときみと一緒
1回きりのドラマチック
ぜんぶ泡になってしまえばいい
夢でいい愛してる
白線のこどもたち
振り向いてください
きっと傷つけることはすきじゃない
望め輝け春よ
そんなの信じてばかみたい
優しい涙をおしえて
理想をやどしてた
わたしの小さな愛でいちばんにあいしたひと
溺れるだけの口づけでも
かなしくて夜が始まる
瞳そらしてるだけのくせに
なくして笑って
その夢はおそらく美しい
首輪の先
にせものの恋のにおい
この手に抱けたら
一日だに君なきは耐え難し
その背中にあるのは
だってここにいない
初めから手なんて届かなかったね
銃殺のレインゲストラ
これ以上なくみじめだわ
奏でたのは
切なさは薔薇に溶ける
感情が焼け焦げてしまう
ストロベリーミルキーピンク
一途の帰化
おもってもいないこと
短い短い永久でした
穢れていないと罵って
くちびるでしか愛せない
真夜中のアウトサイダー
only lovely you
繋ぎ止めてと願った
ぼくはベリーきみはジャム
無智のかんばせ
どうせ響かないのならその心をください
しゃぼんだま咲いた
わたしのなかで光るまで
未必のスリーワード

サイリウムに灯った恋だった
きみが繋いだ涙
ばいばいなんて言わせない
食べられたがりベイビー
そう楽園の果てまで
あなたがわたしを好きじゃなくても
だいすきな曲があった
忘れるための夜
景色を朝にみる
ぼくらの明日を終わらないものにして
何を愛してゐるのと言はれても
君のをとづれを何よりも
瀧へいざなふもの壱つ
なほ紅き秘密にほどけて
我儘なわたくしに罰を
待つてゐる、待つてなひ
哀しひのは嫌です
眼窩にならひ
珈琲と紅茶で逢瀬
貴女を愛でてゐるのですよ
夢ならとっくに殺害済み
あなたは悲しいだけのシンデレラ
たとえ、雨中に落ちても
ずいぶん遠くに春を見ていた
Baby, love, love, you.
遠くをゆく星
もう少しだけここに
僕が求めていたもの
よくばりなあなたが好きです
あめふり、レモンの傘
だから続きを望んだ
すきと囁くあそび
コスモスが泣いている
おとなになりすぎた天使
低俗な夢をかぞえて笑うの
明日がまたこない
「そのための愛です」
きっとひとつだった
泉におとした翅
思い出と過ぎてゆくのは
ばらまかれたハッピーエンド
最後にしないで
苦い秘密
いつものように「あいしてる」
泣き虫ベイビー
このまま噛み切ってあげる
しらない夢
僕をおいてかないで
有神論の縺れ
君の涙が透明であるかぎり
ながれおちる残星
そんなふうに言っていたっけ
バーコードの感情
かすかにだけうつる
連れ去る覚悟ならもう出来ている
この切なさとは無関係
あなたはたしか
レヴューする春
そろそろ甘く撫でてよ
日常に生きたあかしを見ていた
いつかドブに捨ててやる
おまえに触れたりなんか
愉快な踊り
いたずらで悪魔のような愛し方
染められぬ嵐
海に落としてきただけの
閑静したそのあと
やみを知らない蒼
こんなにも歯がゆく流れてく
群青色に恋した
sea green
囁きをすりぬけるような
永眠のラプンツェル
人魚がきみの心臓を狙っている
思うほど暗く
つかんだらそれは痕になる
落下のイメージ
シヴェリアで夏がきて僕は
さみしいなんて言ったのは誰だろうか
太陽の色がまだ分かりません
もうやさしくできない
蜘蛛のコサージュ
おまえに幸せな明日はやらない
闇は終わらずに
さみしさで思い出してよ
どちらかといわなくても、嫌い
心から流す涙なんてこの世にあるのかな?
きれいなままでいてほしい
ひたいに凍て蝶
すきになってよかった
夢と知ってた
疑いなくささやく嘘
泣いちゃいそうだ
手から離れてゆきそうで
宇宙の片隅に恋した
僕の命令は絶対
絆つなげて
ゆるしてあげない
弱気なティータイム
ぜんぶうそだから

(2010 / 300)

ここにいて消えないで
過ぎてゆくもの
ホーリーナイトガーデン
あの瞳にいるのは
君に伝えたい声
迷ってばかりいる
うそつきだから辛いよ
惑星とベルガ
悲しいけれどそれはほんとの感情で
追い越してゆくうそのこと
花園に消えた
このままでいいはずだった
never be world that stand by you
終わりを待たないひと
愛の星に棲む
ゆるやかな帰り道
あなたに言われたかった
憶病な傷のあと
こんなふうに全部なくなっていくの
懺悔のかけら
きみはどうやって星を見るんだろう
希望のかたちをしている
ぼくを知っている
幸せな猶予の中に生きていた
花影のあと
忘れていてごめんね
きっとこういう夢を手のひらにみてた
この手で僕を救って
いつだって魔法にかかっていた
花なんかなくていい
どこへも帰れない想い
いつまでも遠い
不幸のかわりに失うもの
しんとした世界で息をしてる
星の爪先
もう前と同じには戻れない
わかっている切なさで
きみだけの正義
噛みぐせが治らない
なによりもだれよりも
悪魔の理性
ずっとあなたが好き
楽園はゆるされた
幸せだとおもうこと
Love me tender
てっぺんに落としてきた
迷いは憧れ
怖くないことだと教えて
カナリアと猛獣
琥珀のなかにいる
此処にいるのは僕じゃない
すれ違いもしない日
欲張りなまま生きてゆけるなら
ロイヤルカプチーノ
傷はまだ深くない
泣いたら君が慰めてくれると思った
わたしのほうだけみてて
星まで届けてあげるから
いばらの鎖
戻ってこないのに
うそじゃない見つめない
罰を生まない
好きなのにただ悲しい
このぬくもりが伝わればいいのに
どきどきさせないで
君に出来て僕に出来ないこと
ミラーサイド
美しいきれいごとだね
かさねたまぼろし
ふたりとも同じくらい悲しいのにね
戻れるような夜はもうない
金魚の蜂
うそみたいなことをまだ信じてる
ダウルニクルの楽園論
待っていてあげてもいいよ
ひとつも損なわずに
許せるつもりでいたんだ
クランベリージャム
桜の園まで
もう分かり合えないのかな
問いかけの春
叫んでいるのは、ぼくの咽
遠浅のバリケード
走ってゆくから
ひどく幸せな夢をみていた
depressing day
二番目のうそが優しい
ほんとうは君のことだけ想ってる
幸せを笑えないよ
急がなくていい
そんなあなたが大嫌い
焦燥のティアラ
甘いしぐさを愛してる
けずれた指先
ただ天使なだけじゃない
並ぶ美しい言葉
初恋とパステルカラー
貴方がすべてだと思う
冷然の幕明けにきみが目を覚ます
目を離して忘れた

想いの棘
名も知らない罰
あるはずのない刃
片方だけのやさしい牙
あなたの声がしてもう何も殺せない
グッバイアンチテーゼ
レインシャドウ
ナーヴァス
スロウ
まぶしさは獣
ぼくの夢を探した
いなくならない距離まで
切なさを雨に代えていたのは
やっぱりあなたはわたしのすきなひとです
諦めが正しいのかどうかを教えて
さまよう子猫のようだ
いけない
ほどけない紐
後ろをむいた君
ゆるされるならこの手を伸ばしてた
かばん持って
脱落者
呼吸が床に落ちるので
もう来ない
アスファルトに立つ君のイメージ
明日のために生きているということ
幸せは抑圧される
our shared belief is,
うそをついた覚えはなかった
トワイライト革命
悲しいのかもしれない
君の言葉を待ってる
でもだいじょうぶ明日は来る
夢を見ない夜はない
たしかに恋をしていた
まちがいポケット
花の札をつくれない
ただ傍にいれたら
憂うつを彩る君
果てしなくきれいな空に似てる
いま鮮やかに甦ることは
グレーゾーン
絶ちきれぬ世界
甘ったるい愛の果実に溺れて死ぬ
今さらキスするの
薔薇の銃殺
I know, yet I want you
シュガーの羽蜂
鏡の向こう側へは行けない
ウィークエンド・プリンス
走ってゆく場所
愛か、すなわち死かという問い
レヴォリューショニスト
こっちを見なさい
地獄の季節
夜中の子
目を隠してはいけない

(2011 / 160)

週末のかけひき
はなれていかないで
この手に触れてよ
涙の魚にはおよばない
あなたが好きで世界がまぶしい
おぼれてゆく骨
このまま傷になるよ
深海に目覚めれば
ハローイエスタデイ
もうそばになんて行かない
あなたの声が傷になる
天使の雨
いいから此処においで
ハートの裏までみせて
うつむいた名前で呼んで
そろそろ君を食べてもいいかい
トワイライトスロウ
辛いからもうやめた
あなたより美しい言葉はない
かなしいピアニシモ
ずるいわたしを知らないでいてね
深海に眠るまで
嘘だよきみがすき
その声は臆病だ
つまらない嘘で笑わせてごめん
幸せを思い出しながら
ドラマチックメーデー
焦げてくように熱い
もうしないから
絶望が優しいのを知ってる
うつくしい形で恋をしたね
よく見てよ出来損ない
星に寄り添って
ねえそういう恋をしてるんでしょ
誘惑のガーデン
きみのほうがよほどきれいだよ
理由はなんでもいいから
瞬きをし忘れるとき
大好きで伝えたいこと
流星に溺れる世界を見ていたい
あなたのそれは傷ですか
飲み込んでくれよ
幸せに揺れてく
さよならエクレール
好きって言わない
さいごの一つをきみが殺す
てのひらの隙間に抱きしめようとおもったんだ
誘惑はだめです
ぜんぶ忘れてるんだよ
きれいなうしろ姿
あのまま夢が続いていれば
かなしいと涙するのは
その胸で泣かせてよ
水葬のペリエ
この恋は窒息してる
忘れられない君の歌
この手で愛していたい
ちぐはぐのレトロ
花はこんなに冷たいのに
星はあなたのそば
嘘をつくペンギン
花に溺れる
ぜんぶ分かってるんだよ
ぼくの小鳥ちゃん
キスをしないで帰れない
あのときは愛していたから
もうこんなふうに甘い呼吸はできない
意地悪なドラマチック
この手伸ばしたい袖
かがやきはそこにあった
きみには叶わない
悲しいからもう起こさないで
惑星の端で輝けない
ここから繋がるなら
きらきらのマスカラ
当たり前のこと聞くんだね
もうそばにいたくない
狐の少年
離れていくのは怖いけど
すべてをここに残して
うしろむきレイディ
春は一度しか来なかったよ
猫のようにあやして
だから仕方ない
merry pure love
ハートに甘いあと
いただきますごちそうさま
指切りよりも美しい
だってね恋を失ってしまったの
意地悪はゆるしてあげる
チョコレートひとつだけ
こんな言葉ではもう君に響かないかもしれない
ほんとうに愛してるよ
大事に残しておきすぎたね
キャラメルポット
そのために愛したんじゃない
言わない傷
さようなら無実のわたし
淡い期待よ
でもきみは本気じゃないでしょ

繋がってく深夜
きみはまだ迷い路にいる
これじゃいけないの
やわらかな春の恋
もう消えた虹ばかりを見てた
こぼれるガラスの階段
ぼくをあげる
君への気持ちを隠せない
どうしても愛していたかったの
いまはキスが痛い
花にはじける銀色
さよならって言って死ぬの
胸をななめに裂いてく
こういう自由は欲しくないんだよな
夜の霧
好きになったの言葉
もっときれいに咲ける
たとえばあなたが傍にいること
翼の影がある
ああ僕たち輝いていたんだね
涙を思い出す
見えなくなるまで好きでいてね
なんにもない青
前しか見えない
冷酷で声も出ないほど
奏でてくれてありがとう
死んでゆく夜
なにも大人になれなくてごめんね
熱くてぎこちない距離
わからずやめ
夢をもうなくしちゃった
こんなふうに二度目を始める
おとぎ話の終わり
苦しいあいしてる
ほかの言葉を言えない
そしてこれが最後
さみしさとのたたかい
夜の空あかい星
きみには背中を向けてるイメージで
いっしょに抱きたい
透明のはり
うつくしい荒び
ため息の漏れる争い
五月のいばら
眠りの願い
結んでひらいて
浮上のイマジネーション
きっともう二度と出会えない季節
涙のなかにいた
すべて幸せをかたちどる偽りのひとつだった
幸せな昨日を考えないように
一回きりじゃ不満だよ
Bitter bitter lazy
ようやく幻が消えるみたい
君のために世界を作ってあげる
なんてばかなこと考えてる
目を合わせたら
消えない星の影
光をくれてありがとう
ただの結晶になればいい
全てがもうだめなの
真実のかざり
なんにも考えてない
あなたの言葉が此処に生きている
ほそい手首の先
何のために笑うのか知ってる?
ミルクティドット
誘惑を夢にみる
あの場所で朝日を見た
きっともっと可愛くなるから
あなたが殺して
真夜中に跪きなさい
そんなキスするのはずるい
細い夜
snow of spring
寂しくなければいいってこと
わたしを許していてねお願い
ラブソングで夢
海に花は咲かない
まるで夢の世界のはなし
そうだよきっとそれが君との距離だった
のどに穴が開くほど
優しい愛に触れて
ロージーの世界
いつも背中向けてる
ハグしながら
病気なんかよりよっぽど重症
世界がひとつ終わった気がしたんだ
もう幸せだから大丈夫
罰の底辺
うその羽根
あさましい虚妄
灰といばらのない道
蜘蛛の足首
やけどする繭
僕はこんな願いばかり叶えてきたけど
足ふるえてるよ
氷みたい
白くよごれた
花の淵まで

こぼれてしまうんだね
浸水
浅くなら触らない
かげろうの反射
手をつないで一緒に帰りたい
あの日に言えばよかった
悲しくて泣いてたんじゃない
永遠はこのままに
ひどい噛み跡のこしてよ
優しく生きれば
瞳の枷
ボルドーの獣
そのくらいで無くせない
血のいろ/苦しまない死神
いなくなっちゃう
雨に欲情/まぼろしは君
いつまでも嘘みたいなんだ
かなしみの可塑性
触れたい食べたい愛したい
ふたりの傷口/罠も甘い
もう秘密にもどれないね
お手をどうぞマドモワゼル
夜はこんなにも貴女を愛する
あふれた涙は蜜
夢なら10秒で殺せる
離さないと指きりしたの
抜け殻になるのは僕か君か
秘密のライン
一人ぼっちだね
朝はどんなにか貴女を憎んでいることだろう
泣かせてもいいよ
いつの間にかこんな時間
愛してるから愛してね
君のためがいい
うちがわえぐるような
まばたきして好きになって
もう寂しがり屋になってた
明日もよろしく
出来るだけ幸せなほう
俺が呼んだらすぐ来て
まただいすきだよ
「そんな手で触らないで」
愛しいと叫んでも
理性の棘
間違っているんじゃない
その皮膚に
色白のちいさな彼女
かなしいのかな
優しい声を出して
砂糖菓子をはじく手のひら
夢見てるだけかもしれないけれど
あしたも頑張らなきゃいけないから
花束に永遠のゆめ
かわいいくしゃみをするなあ
本当はだめなんでしょ?
あなたはいい子だった
同じ不安をみてほしい
甘く溶ける恋じゃだめかい
ふいうちのラブリーパンチ
隠しごとはもうないです

(2012 / 260)

花の世界はありふれてる
まばゆく照るもの
中心に星を飼う
キスしたらなにが変わっただろう
その誘惑を知っている
ここに忘れてくものは多いけど
今はそれだけでいい
孤独をうたう子
僕が知りたかったのは
透明じゃなくなってく
きっと心臓は止まってるね
しあわせな子になりたい
君との後悔
もう残らない世界
寂しいくらいなら
この鼓動で教えてあげるよ
まだ声にはできない
美しくて棘のある
もういいからこっちをみて
残した熱のように
守れるような気がしてた
切なくてとける
ためらうことはなく
最後まで恋のまま
硝子のスパイダー
わたしのせいにして
シアータイツと踝
いちいち理由が必要かい
前向きなその瞳がすき
涙の果てを
今はもう覚えてないキスを
あの日に戻ったってね
溶ける冬のよう
好きか愛してる
くちづけをください
間違いをさがす指へ
うそつきは今日まで
シークレットエモーション
それが全てだったよ
夢か魔法
つめたい女の子
よわむしを許してほしい
さよならをいう向日葵
切なさで彩られた
ねむってしまうよ
明日のことを想ってる
君がしあわせならそれで世界は満ちていくんだ
枠のなか昨日のまま
浴槽で教育
なにもできないわ
君はわたしの恋だった
潮騒を広げる
花にして散らそうか
知らない思いなどないよ
君の声しらないの
ドレスを脱いだら
きれいな運命を求めている
終わりを見よう
やっぱり冷たいね
君のように彗星は揺れて
だから君の夢をみた
これ以上にはなれないよ
揺らした恋
さよならずっとさよなら
知ればその瞬間から
くちびるでは伝えきれない
背伸びして初恋
あなたに噛み付きたい
星またたき
いつになったら失うだろう
白骨のジェラート
あなたに逢いたいです
ここはぐっと堪えて
宇宙で息が出来るよ
果ては此処に
ためらっていること
ぜんぶ許そうとおもった
心臓をあげよう
引っかけて流れ星
きみがここに触れて
ふたりで恋ができない
はじまりが君
夏だけ残して消えてゆく
振り返って戻ったとき
いつも恋のうた
だいすきな朝が来る
ああそうかもう
オルカの宝石
暗闇に泣いていた手
おびえる獣
あなたと同じだよ
望めばうつくしい答えが待っているよ
もうワンスクロール
恋人はやめられないもの
悲しくない夜に
ぼくのとこおいで
もう少しそこまででいい
夢であればとてもしあわせです
幸せがくるしい
世界はどうかしら

花の名を知ってるかい
これは欲望であり
怖いことなどない
失ってく感覚
くすんでいく
ないものはないと言って
春を噛んで、あと
ミントグラフ
此処で恋をしたい
おかしいほどあなたと同じである
失恋するヴィジョン
僕らはいい子
次は孤独と永遠と
蜂をころした
ふまじめ理屈くん
満ちてゆくのは影かたち
海の正しさ
花を蒔くから
世界が悲しいんじゃなくて
ひとりを知るために生まれてきた
花咲くマネキン
まるで呪いのようだ
七月のわすれもの
今はまだこういうことしか言えないけれど
依存しながら生きているの
ワールドダイアリー
目のくらむ口実に
花の蜜がもう甘いね
なくしちゃいけない
可愛い声で
溶ける前に助けて
瞳を落ちるのは誰のなみだなの?
パルフェの天蓋まで
花は雄弁に語る
どこで出会おうか
ねえ輝いた血の味がする
満月のように遠い
またたいて殺すほうき星
これ以上ほしいと思ったものはない
通過する窓
時の音が甘いので
知らぬ百合
ストロベリーパティ
切ない死神
会いたいって泣いていればよかったんだ
拍動のサザン
これが僕たちの罪なんだ
話したいことがいっぱいあるの
手を下して
眩暈と反精神
あなたは白の子
お預けはしなくていい
親愛なるわが君に
これがほんとの革命だ
じき半分になるさ
だから誰も知らない
ながれる薔薇
きみのためかもね
そんな輝きを知りたくて
泣きそうなくらいすべてが美しいよ
燃やしてもかまわない
求めるのはひとつきり
そんな言葉で片付けたくないね
嘘で守れるよ
駄目だと思ってること
深緑色のまぶた
恋人は思い知るのです
その夜の物語
ひどくなんてない、優しい
いずれ見ていた世界
わたしは、わたしは
その横で眠るね
キスを標的にして
水が欲しくて渇いてくよ
オレンジの頬
君の匂いにしたい
微笑みでゆりが落ちる
coffin of dazzle かがやきの棺
キネマ・ジオラマ
今日終わったばかりの恋
そのからだに触れたいなあ
もう欲張れない
叶う恋を捨てるの
そのやり方を愛しておかないとね
ああこの体に欲しい
子猫がさがしてた
熱情の名前
くちびるに出して
開演のおしらせ
プラトニーを愛した子
愛情のテリトリー
でもこういう瞬間が来るから辛いのかな
星がマカロン
忘れるように雨が降る
ラフラスカの洞
夜ふかし悪魔
ファジーなあの子
駆け引きをしちゃいけない
dolly sugary
瑞々しい鳥のようでありたかった

痛みがある舌
あなたを苦しめるもの
壁画の中へ
与えてほしい
この胸をあげますから
切り取り方
ここから命が始まる
一瞬のメトロノーム
それが良かったのだろう
夢から流れる
大事にしてくれるなんて思ってません
くらやみの棘
笑ってと言いたかった
我慢しないで
むきだしのうなじ
最後を知らない喘ぎ
意地悪くとがった指先
色白の蚯蚓腫れ
宙吊りの空間で
浮かべばいいと思ってた
見えない無数のなにか
カルキの粒
もうなにも聞こえない
鳥のように踊る
限りなくきれいだ
その中は死に似ている
何ミリで触れているだろう
きみが光をまとうまで
夜をこのまま
だから止められないんだ
透ける肌
そういう世界なんだよ
紙一枚ですくってほしい
濡れた目は鮮やかに
眠らない子は寝かせてあげない
たまにはこんなことも言ったりするよ
欲しいものは欲しいって素直に言わなきゃ
目覚めたらもう僕はいないかもしれないよ
いつまで経っても慣れないね
抱っこしてあげる
どれだけ大事にしてるか知ってるの?
泡のなかでキスをしてあげる
泣きたいなら一晩中付き合ってあげる
雨の夜は迎えに行ってあげる
僕のわがままをたまにでいいから聞いてね
しるしを残してもいい?
少しだけ耳をかして
死と性
鬱湿した感情が殺すよ

(2013 / 249)

あの子の背中
そうか夜のせいだった
桜でいっぱいの春を知って
此処に生きてきたぼくらの夏がある
やさしいフレンド
白く美しかった世界より
死んだナトリウム
君と青のすべて
終わらないで夢
きっとパラディーゾ
わたしをかわいい花にして
星の少女にもどれない
ときめきのうさぎちゃん
ロマンスフィルター
希望はここからね
おはなしなんてつまらない
悪いこどもたち
シャボンから生まれるのは
白いビスクドール
あなたのかわいい花にして
アンバーストレイン
ふるえる唇で食べて
神様を知っていた目
あなたを見つめてはいけない恋
数えたのはだあれ
きみの骨かな
透明のアンビバレンス
見知らぬことの証には
ねえほら、こういう気持ちだよ
ゆめが届くまで
わたしにきみのやさしさを
フロランタンの子
傷跡から聞こえてくる
あなたは鬼
まぼろしの孕んだ狂気だった
スワンの森
もう海に戻らない
こうして生きながらえるのですね
シャルルの星座より
たとえ見つけられない星
常盤色のゆめ
どうやって帰ろうか
アルファのことだま
とわの白光
忘れてゆかないで、よ
透明なシャワーにおぼれる
流れおちるその日
顔を上げるときに笑っててね
思いあがった言葉で
最初におかえりを言って
瓦礫からこぼれてく
傲慢になっていたよう
何もかも捨てて星になりたい
虫の息だね
ゆるしてくれない
花食むきみ
おんなのこのスパイス
泣きたい情動
かがやいた宝石にさよなら
君のひとみは甘いの
めまいがするほど美しい
好きだ、と思って泣きたくなるのですけれど
そして溺れる味がする
ゆるやかなほうかい
頸をしめていたのよ
ほれ薬とイメルダ
追いかけて追いついて
呼吸する意味がないの
ほどけてゆく君に
片道のブランコ
きみの甘やかし方は分かりにくい
あなたに汚せぬ世界
はさみたち
落ちてゆく子
きつねのおよめ
シェイクスピアの運命論
水びたしになってる
こうやって傍にいてほしかった
夜明けをみたい残酷な
この毒はきっと
ああも美しく笑えない
光るまぶしい恋だった
水面に落ちる
さよならを言うくらいなら
あなたも此処にはいなかった
迷って光まで
ここじゃないと呼吸ができない
そばにいたいよと言って泣くのはもう終わりにする
進めと言って
傷のないぼくと君
たとえばの悲しみが
もう苦しまないで息ができない
砕けた刃の破片
青色に捨てたはずのもの
カフスが落ちる
そんなふうにつむいで
この向こうが楽園なら
笑顔になりたい
寝ているその瞼に呟くから
ブリキに履かせるヒール

さざなみは消えていく
おなじ太陽に帰ろう
悲しまないように恋を捨てました
深夜の星を奪って
くすんだ望み散る
ご立派な人生ですこと
うるわしき匂いのあなた
ユダの星座まで
どうか僕を選んでくれたら
ゆるして花の夜
けむりのように愛しく吐きだす
蜥蜴のミネルヴァ
まだだよもういらないよ
パーティの終わりを待っていた
まずい飴でがまんして
微睡むジェリーフィッシュ
いとしいそのときには
冬の眠り
僕より近くにいないで
甘い顔して帰りを待ってる
あなたと越えられない春が来た
そこにいるのは亡霊
塩素ごと抱きたい
ほんとは嫉妬深いよ
しめやかにあでやかに
猫のかげふみ
散り散りにほころんで美しい日
病めるかみさまへ
スーパーノヴァの生きているしるし
背骨にそぐわぬ棘
カイピロスカのひと
水色の海に沈む
晴れた日には
涙はこうして此処に落ちていく
シューティングキッド
夢ってこんなもんよ
讃歌をさがせ
たまにあなたを思い出すよ
二度目は繰り返さない
星は変わるものか
そう上手くはいかない
出会えてうれしい
たったひとりになりたいのに
エンプティ・マドンナ
いたずらになにを残してあげようか
危険なスイミー
まだ終われないよ
僕に眠って、夜に落ちて
コズモのブルー
もう永遠にお別れしよう
ぼくに溶けていくのかな
チョコレートの形をしていた
音はもう鳴らない
神たちの許しをここに
夜に出会えぬものたち
マカロンタワーつむ
地に落ちて無くしたものはひとつ
この感情はもういらない
シュヴァイツアの秘みつ
早くあのハイヒールを履きたい
きみとの恋はずっとこのままなんじゃない
夏にキスをしたいよ
もう冷たいのはいやだね
その香りごとください
シャーベットラビット
手をつないで迎えるおわりへ
この胸をさえぎって
ミルクの礫
眠れぬ君と眠れぬ僕が
雨だからこんなに悲しい
甘ったるくほどいて
悲しい悲しいその我儘が
アクアエリア
焼け焦げたハインリヒ
よくばりじゃないのは嘘だよ
君を見て思い出す初恋は
この世のモルダウに
王冠はハッカの味がする
これ以上置いてゆくな
草むらのマーガレット
パリの浴室
かわく口づけ
そういうのじゃなかった
ピラニアの墓
他の誰でもないふたりになろうよ
夜明けまでには
望みのバイロケーション
幻よ死ぬなかれ
ミルフィーユが転げてる
縛られるのは嫌い
それが春のはじまり
眠っているのはかなしいから
その百合は甘くない
サプライズは魚の牙でどうだい
ねがい断ちのとら
がらすの屑を片づけて
花柄アンブレラ
今夜きみを奪いにいきます
あのショーをもう一度
いかれた惑星飛行

(2014 / 200)

琥珀のよるになく
三月と密室
なんの情熱もないくせに
君とのことはもうおしまい
白鳥座のホテルへ
あの子みたいに帰っておいで
シトラスの香水壜
できれば笑ってさよならしたい
思い出のルーファウス
君の手が今ここにほしい
ロマンチックな世界の影で
あなたがわたしの恋
仕掛けはきみの魔法から
救えないシエスタ
叶わないものかしら
これが正しいことなのかも
手を触れたはじっこから
trouble trouble
なんだかふしぎな朝
縫いあとのない肌
ねえ名前を呼んで
シュヴァルツの花園
あなたは優しく脆い人だった
うつくしいくちびる
此処に貴方がいなければ
口をつつしみなさいよ
どうしてもそれが欲しい
巻き戻して
カナリアとダイアモンド
世に果てがなくても
さらば夢見のくじらの世界よ
かなしみの悪意
ここに触れておしまい
今夜あの星の前で
わたしはいなくならない
笑って帰りましょう
生まれながらの神様
花の窒息
思いだして生きてはゆけない
涙の夜のこと
ヴェガの腹
君からのプロポーズ
うつくしいものがあったわ
もうそんなところで息ができないように
指をかむ癖
ちがうちがうのよ
スワンの帰る墓
その声がきらい
ずるくうるわしいものですよ
この指の先までぼくのもの
ヘリコプターで飛んできて
このまま時を止めて
キェルケの心音
愛してほしいあなたの為に
神様に触れられない
不透明理論
コントロール崩れ落ちる
夢が叶うしくみを知った
パレットはしろい
薔薇は燃えているか
タイムトラストラテジ
あるいは脆弱な死よりも
エンドロールは流れる
このからだは誰のためだと思っているの
いつか手折るときまで
ぼくの手に溶けてゆくのは
きみにはなんにもあげない
ラスト・ドミニカ
これが望んだ結末だった
あなたの底にあるもの
淹れたてコーヒーに角砂糖
ばかになってしまいそうなこと
頬をかすめる春風
うしろから頭を撫でる手
花のせっけんの香り
ピンクとファンタジー
くろねこの財布
あなたのすがたの小さなもの
ケーキの一口目まで
きらめくアイシャドウ
ストライプのワンピース
貰った香水
白くきれいなままの肌
パンプスをおろす瞬間
季節の終わりを知ること
キスを待つあいだ
子犬の歩く姿
わたしのミルクティー
待ち合わせ場所に君が来る
響く言葉のすべて
スケジュールは真っ白なまま
窓辺はあの子の場所
もうおなかいっぱいだけど
パフェの上の指きり
まるで子どもの頃に戻ったみたい
その唇が渇いている
誰も知らないところへ行くならば
ジンジャーブレッドマン
明るい別れ話
あのときなにを考えて僕を見ていたの?

ありふれた桃源郷
溶かしてほしいなら言えばいい
カフスボタンを噛みちぎる
青に落ちたんだ
低い声で鼓膜を揺らして
あやまちを舐めてよ
君に溺れたセプテンバー
おぼえられない形だった
泥のような輝き
あの幻がたしかに此処にあったこと
また会えるのが楽しみだね
いつかのロマネスク
そうして春を捨てた癖に
泣きだすファインダー
この手はあなたのもの
よき匂いの海
ダイヤモンドの壊しかた
花も見知らぬ恋だった
抱いても死なない
あの答えをだれも知らずにいる
涙はしょうがないのだから
不可視の鍵
宇宙に吸いこまれるみたいに
街をゆくまぼろし
バスタブの身代金
きみとこうするのが夢だった
せめて悲しみを拭ってちょうだい
エスのくるぶし
慣れてしまえばもうおしまい
あのライオンは目覚めない
あなたに会えないけれど
この恋は美しいのでしょうか
窒息するのはいやだ
うんと甘やかしてあげる
神さまは夜をくれない
たったひとりのきみがいい
心臓の音だけ聞こえる世界で
ほしい、なんてつぶやいた
ジレンマが冷えてしまう
あの境界で待ち合わせて
常識はくつしたと一緒に捨てた
涙のあとが魚になるの
ライク・ア・ロマンス
つまらないことは言わないで
夜の星なら欲しい
魔法の手引きはこちらから
夢のトワレ
待てども強くなれない
ハッピーエンドに招かざるもの
あのとき手放したものの形を知ってる?
これからのぼくら
グラデーションの非日常
君の自由はめざめない
オラクルの指輪
この世のひみつは何処かしら
マイフェアレディ
つめたい手と手をつなげない
海石榴の子
よりみちミュージアム
あの声を聞きたかったのでしょう
いま笑う声がきこえる
それはぼくのことだろうか
信じた「あいしてる」
もっと透明なはじまりだった
よふかしほらふき
どうしたって埋まらない解答用紙は
決して届くことのない
怖いことなどあなたの掌でぜんぶ消えていく
メイストームデー
あの夢見てしまったこと
さわれないわ、見つめていたい
だれとの恋でも良いけれど
つめたいアイスティー
天使が笑ったゆめを見る
1回のキスなら見逃して
銀河の自由
ああ、もうどうしようもなく
こぼれる世界のすべてのこと
それかレモンか爪先か
あのことは永遠のひみつにしてね
愛し抜くのは大変なこと
おわかれのときのくちびる
きっと思い通りだよ
ファンタスティックフォー
太陽をみつけた日のこと
幸せがなんのことか教えてあげる
いっそ揺れて壊れてしまえ
寝ぼけたふり
ボタニカワルツ
あの子のものが欲しいのよ
花に埋もれて生きているだけの
つみ上げたマカロン
君が可愛いと言ってくれたから
叶えたい夢なんかない
ほのかゆるやか
春がきて始まること
今あなたのところに行きたい
3回目のなきごと
わたしを台無しにするのは
おねがいフォルティシモ

きみの世界を支配する
エスコートはお楽しみ
そうやって此処にいたんじゃない
傲慢なしぐさ
教えてほしい二つのこと
あの思い出を皮切りに
この道は間違っていたのかも
いつかの約束は元通り
愛してと、願わずにはいられない
さよならアドレッセンス
わたしになにを求めているの
閉じこめてダーリン
ぼくは彷徨う不幸者
まぼろしを与えてやりたかった
美徳とはあさましいもの
うそのようなしじまにほどける
傷ならあるけど見せないわ
エルミタージュの扉
天使になるには業が深い
ゆるしてパンドラ
君が欲しいのはこちらの世界かい
この傷を分かち合って
輝ける乙女たち
さよならに二度目はない
自分を越えられないまま
悪気はないけれど期待はしてた
ブルーのまなざし
柄にもなく涙なんかをこぼして
太陽に愛されなかった
いらないポートレート
もう一度だけやり直せる人生なら
精彩を欠いてゆく
祝福をお願いします
カメラ越しによく見て
運命の変わり目だ
わたしたちの知らない風
野良猫は優しい君がきらいだよ
生きた心地がしないひと
あなたには何にもあげない
いつかのバケーション
わたしたちはなにも悪くない
好きの大きさを教えて
必要のない境界線
悲しい痛みでもいい
ぼくにも知らない魔法がある
真綿の棘
あなたの優しい眼差しが欲しい
好きと言うのはあとにして
良い子のままじゃ愛してくれないくせに
わすれたラブレター
あとのことはもう知らない
鏡には安らかに眠る僕
忘れものは待ちぼうけ
正しい空想
幸せだって言わせてみせて
はじめのおわかれ
この世界のどこにいるの
あともう少しで夢が叶う
虹を描いた最初の日
きまぐれハニー
苦しまぎれのさよならの効果
怖いだけなんだね
一つずつ積み上げて
キスの街角で
期待には応えなくちゃ
きみに会いたいと思っていたんだよ
みじかい前髪
もうこれでお終いかしら
悠然と触れる夏
しらないパフューム
花びらのまま生かして
青色の垣根を越えるまで
フラグメント
隙間にはきみが欲しい
そんなこと言わないで
たちまち消えてゆく物語
どうせ鍵は開かないよ
天上の糸を切る
負けを認めたらどうなの?
ゆうべのラグナロク
薔薇に灯すように
それが悪意ならば
望むことならすべて与えてやりたかった
うらぎりは二の次
眠るきみを宥めて
ろくでもないんだから
もう二度と息を吹き返さないように
愛とは、愛とはつまり
コペルニクスは我慢ならない
さいごのスリップジグ
あなたを忘れてからの日々
いつか何処かに月が落ちるなら
生まれ変わる魂
エンデュミオンには羽根があった
おとなになれときみが言ったのに
神さまは殺さない
きれいなものに触れたことなど
苦しみを知らなかったのかい
けっして逃がさないで
ここにある死骸

探してよ僕と君とのこと
しめやかなパーティ
すると深夜が迎えに来るのよ
戦場を走るロマンス
それなら、それから、その時には
たて縞ラインのパジャマ
地図に書き足せばよかったの
つまりは愛してなかったってこと
デートしてください
遠くの喧噪と近くの焦燥
名前を呼ぶから振り返って
にじむだけの瞬きがひとつ
沼のような愛に落ちた
願うのを忘れてしまった
ノートルダムの塔で14時に
白線の向こうのミステリー
光に透かしても何も見えないよ
ふざけた言葉でゆるして
ヘーゼルナッツ&モカフラペチーノ
星に住んでいたのは誰なの
まるくて甘くてやさしい
水の入った香水壜
無地のノートに描いてゆく
めまいがしたって嘘をついた
もどかしい痛みを連れて行って
ラメのアイシャドウを拭って
理由を聞いて欲しかった
縷々のシャンデリア
レダの棺に花を
ろくでもない爪先を踏んであげる
止まない銀河の雨
夢くらい見たっていいでしょ
夜と星座のばけものたち
惑星を捕まえるその日まで
間違ってはいなかったろうか
運命の途切れ目まで
夜明けと海岸沿い
白くまばゆい果てより
たしかに此処にいた君のこと
あなたの一欠けらを覚えていた
初めからすべて分かっていただろうか
きみの終着点
言葉にして言わないで
たとえどんなことがあっても
背徳者のかがみ
女神はどこにもいなかった
落第者であってもいい
どうせ正しい答えは得られない
夢とおとぎ話の境目は
あの日からなにも知らないままだ
鼓動の海に沈む
まるでロマンス映画のヒロイン
わずかな焦燥
ぼくらはがらくた
数えきれないほどの罪を
きみが眺めている銀河は
許しているのはどちらだろう
この世のどこかには君がいて
僕らにはもう必要ない
あなたには遠くの春でいてほしい
アポロンの墓
どうして泣いたの
懺悔には花束を
何も知らないのは、誰のせいなの

(2015 / 264)

僕らがきっとナイトメア
身勝手に愛してみなさい
思い出にやさしい君の姿
誘惑に勝つつもりはない
詰め合わせのポプリ
この世界はずっと悲しいまま
漣に花
どんなに間違っていても
踊るコンキスタドール
許せるくらいの罰でいい
もうこれ以上は黙っていて
消える背中が名残惜しい
寂光土へゆくひと
スウィーテストダーリン
かすむ記憶のどこかにいた
常識だけを抜けだして
あの夜の距離を埋めたかった
君というなにもかも
ソーダ水に惹かれてゆく
一撃で仕留めなくちゃ
思い描くかたちは
きみの不在がここにある
傷を隠すのがうまい人でした
除け者にしている
弱虫のビーンズ
どこまで行っても終われない
さよならに意味があるなら
霞色
夢たちへおやすみ
礼節のプールに泳ぐあなた
are you a sham? (君は幻?)
ほしのつくりもの
柔らかい砂糖屑のような
たてがみを編んだ紙片
噛みつくにはもったいない
金色に輝く羽根のありか
くらげのテールランプ
夜伽話にはきみが必要だ
夢を喰うクジラ
あなたはまやかしなの
shamming princess (偽物の姫)
捨てる花束
けもの道をただ歩いていた
暗闇から君をひろうよ
ホワイトダイアモンド
蕾のように死ねたらいい
もう還らない王子
白い鳥を青く塗りかえた
どうせ上手にキスはできないんだ
お姫さまのふりをしてる
sham us as my pussycat (恋人のふり)
さみしげな目
分からないならそう言って
きみがくれる光だけ眩しい
幸せだった小道
傷口の落雷
星を飲み込めない夏
あれもこれも全部うそ
さよならをどこへ向けているの
恋人のレプリカ
only sham tears (泣きまね)
あなたの悪者になりたい
魔法にかかる方法をお忘れでしょうか
にがにがしい初恋
砂は白かった空は青かった
神さまの餌食になる
忘却の路
びりびりと痺れた
あのひとのための恋でもいいから
泣いたふりなのにばかみたい
you are the sham, my sham (わたしの嘘)
ナイトファイター
まだ鼓動は苦しい
はぐれたらおしまいかもね
きっと捨てたほうが良いのでしょう
崩れかけの夢の城へようこそ
きのうのバンビーナ
素直なくちびるはおいしいよ
金色の粉じゃ飛べない
きみこそまやかし、ぼくの嘘
百年ユートピア
花と謳うな
それは麗しい火傷
腐朽の手順
生まれるがらくた
綻びに聞くといい
まぶしい皮膜
永遠の呼び声がした
毒なんて今更
煽って損した
くすねる舌先
いま骨を噛んだでしょ
菫のシロップ
網膜も知らない君
欲情を掻く
レゾンデートル
溶解する屑
墓標に捧げる
その暮明
流れつく過去

端境
終わりを辿れば
息の涸渇
ざらざらの歯
振り返る者たち
あれは鴇
海石榴の呪い
擦り剥いた傷になった
蠱の命日
愛しい十三回忌
宇宙の沸点
青を知るにはまだ早い
匂い立つレイジーブルー
冷たい温度の破裂音
マーブル模様の雨
鏡の通りみんな同じ
コンクリートのプールに立ってる
君は瞳に宇宙を飼う
ぐつぐつメリーゴーランド
真珠を孕む
宝石とくずおれる音たち
からりからりと織り音の夢
白眉の良い子をやめました
ざわめきと夜の街
跪いて嘆きよ
ペガスス座の泣き声がする
はじめは鴇色
誰もわたしを叶えられない
そして一人の天才たち
渇望する頂点
おしゃれに生きるの
手帳に書けないデートがしたい
この口紅は誰のためでもない
結局わたしはいい子止まり
シンデレラだって約束を守ったのに
後ろ見ても反省はできないのよ
マイナストラベル
本当はなんでもよくない
きっとたいして好きではないのだ
そのキスは覚えておいてあげる
燦然とかがやく螺旋へ
終わらないわたしの遊び
きらりきらりと日の輪の泥
夢で殺す者
思い通りに時は過ぎて
たった一度「さよなら」と口に出せばいい
透けて溶けだした世界
明らかな自白
ならば君を忘れるものか
銀色を知っている
河畔のアルタイル
やめないでもっと泣かせてみて
分からないことだらけ
ラダーの蝶番
渇くことのない口づけを
名前のない抜け殻
きっともうすぐ花が散るんだよ
ラトゥールが愛したのは
星を食べつくす獣
永久影にぼくだけがいる
遠いところへはもう飛べない
逃れゆく最果
オプティミスティック・ロマンチック
おかしなことを言うね
六月の革命
ラッパを吹け
春にさよならを告げていない
ノヴァーリスは嘘つきだ
終わりだと触れ回っている
点描とガラス
思いだす世界にわたしがいないの
すくなくともこの天秤の上では
ずっと此処で待っていたよ
いったい何が我らを別つ
キスもおなじ涙もおなじ
きみの身体に流れる水
今は星より遠いけれど
同じ物を探している
まぶしさの法則
二月の彗星
宇宙の底で僕ら二人きり
十一月の棺
凍てついた生命
約束通りのやり方で
パラドクス飛び越えて
羽根は要らないんだよ
あなたの手のひらの温度
どれほどの違いだというの
エイプリル・フールのオペラ
鼓動の波をだれかが聞いている
きみがくれたこの色が今は愛おしい
僕らは此処に生きているのかな
色は白、恋は透明
夢が欠けるのが見えた
何もかも失くしたかもしれない
これ以上の未来
スターゲイザーの葬式
ほんとうは会いたかった
ライトの向こう
秋はそこまで来ている

約束は泣きたくなるほどの重さで
悠然と終わってゆく君のこと
もうじゅうぶん焦らされてる
鈴をつけて溺れたまま
守りたくなかったな
そんなところで笑っていないで
求めたものは夢のようだった
正しい形がなくてもいい
うずくまっているのが僕
モラルを下敷きにして
ねえ融けてあげるよ
優しい波がきみの正体だろう
こんな風にして愛を知りたかった
宝物はぼくだけのもの
しらゆきの子たち
冬の青さに目が眩んで
その体温だけ
指先に触れたのがはじまり
神さまも天使もいた頃
明日をぜんぶ一人占め
崩れてしまった夢みたいに
だれとも一緒にしないで
女の子は繭のなか
境界線を知っただけなのに
あの告白は期限切れ
かたちのない幸福
開いたばかりの花でいい
スタート地点を全部覚えている
ネバーランドをゆくひと
嬉しいけれど後悔をした
ずっと二人に溺れたままだね
男の子は殻のそと
夜風を呼んで
わからなくなっちゃった
幸せが一つ増えただけ
愛のような手
花火と自分のまぼろし
夢に見ていた気がする日々
抱きしめるよろこび
今にも胸を溢れて行きそうだ
真夏のフィルター
悲しみをほんとうは知っている
横顔の秋
幸せのことは何でも知っているよ
カンパネッラの九月
柔らかな陽ざしが君に似てる
もうじゅうぶん歩いたね
まなざしは何処へ
宝物はあなたにあげる
最後の挨拶
吸いこまれるように落ちる
ファタールをきみに
ほどけるような言葉が心地よい
春に脅えた声のようだった
そしてわたしは何にも知らない
寂しい身体に触れた
こうして何処かへ立ってゆく
知らない間に出口まで
いつだって静かな夜だ
ひとつも残っていないのに
グッド・バイ・ジ・エンド
あなたへの思いは雪とおなじ
太陽はどこへ行った
もうゆるして
この手はあなたを愛しているの
春の夜にきみを夢見てた
ゆっくりと落ちてゆくのかな
あの日の自分はもういなかった
振り返らないで待っていて
リバーダンス
すべてが終わったあとの時間
悲しみの花を蒔け
見つめずにいられるなら
その一言を伝えるのにこんなに苦労をした
僕らはアストロノミニア
ハブルと群彗星
アンドロメダを待っている
パラディーソスの細波
脈動するプリズム
ドグマの終わりまで
アルメリアの美しい星団
乙女座はメシエ
カシオペヤの軌道
メランコリック外惑星
繰り返さない夏
空を仰いで何を見ていたの
水槽では呼吸できない
もう目が眩んでいる
ファーストネーム
選ばれたわけでもなんでもない
鮮やかな篝火
とびきりの嘘だった
終わりを選んでキスをして
声にできない願いを知っている
雨の線香花火
透明な匂いたち
足音の聞こえない街
君のキスはどうして甘いの
抜け駆けのペガサス
触れたいこのまま離せない

透明な朝が来るよ
どんな秘密が眠っているのかしら
つぼみが開かぬうちに
この爪跡がぼくらを繋いでいる
シルクドソレイユ
何もかもから逃げるなんて
ドラムロールが聞こえています
ロマンチックバルコニー
いつか夢が醒めるその日まで
飴玉みたいに溶けちゃうよ
もう全部めちゃくちゃ
それは神さまが決めたから
与えぬ罰
回帰をずっと待っていた
潺に混じる貴方の声
鼓動を引きずりだして
この首を射てみよ
逢魔はこちら
一羽も庭も違わない
往くためにいかでか殺さん
薄氷の足
神とは名の知れた呪いである
ひと夜は鬼
気なんかとっくに触れている
数えぬ指さき
なんじ黄泉を知るや
情けないねと夜空がなじる
もっと大きな声で叫べばよかった
好きなんだと分かってよ
きみの答えは正しい
嘘つきのリップ
二人のためで良かったのに
溢れ出す感傷は刃に似ている
孤独を見捨てて
愛を歌う方法はどれも同じ
トゥシューズを脱げない僕ら
これがひとを愛するってことなんだ
いつまでも泣き虫でごめん
きもちのわるい罪悪感
クラップ・トゥ・ユー
待ってよもう少しだけ此処にいて
駒鳥を殺したのは誰なの
ほら息を吸ってみて
ユニコーンの角で人は死ぬか
形のない海
たった一つの革命
孤独を許せぬ神さまたち
シュプレヒコールを描く
天使のいたあと
有終の死
羽搏きをする音
ロビニアを確かめて
行き先はもういらない
たくさんの足跡が途切れている
ゆるやかに埋没していくもの
こんなにどうしようもない
優しさと痛みだけがすべてだった
雨・三月・朝のあいさつ
なんだかひどく苦しい気がする
鮮やかな爪のかたち
いやになるまで分け合おうよ
堤防を越えてゆく涙
つけ忘れた足跡を探して
たった一瞬のかがやき
花柄・白い肌・さようなら
忘れたあとの煙草
痛いまぶたを擦っていた
感情をこぼしたまま
水たまりの反射
光を数える暇もありません
なに色の宝石かな
三日月・グレー・君の忘れ物
幻のことはよく覚えている
こんな景色を求めていた
愛おしい欠片だけ
(7周年企画バージョンはこちら)

(2016 / 376)

羽搏けるなら君なんか必要なかった
むなしい手ざわり
水海に融ける鶴
きみの孤独と同じかたちをしている
やわらかい檻のこと
偽物みたいなダイヤモンドをして歩く
どんなふうに笑えって言うの
花冷えの冬
どうせ届かない涙だから
それを知る頃にはもういないけど
雨の形
きらきらの窓に縫いつけて
肌の刺繍
だけどさよならはできない
ねえ振り返ってこっちを見て
その頬に似合わない
君を攫うのは
宝石がごろごろ落ちてく
くちびるは減るもんじゃないし
舞踏会の子
ブーケに包んで捨てた
その階段を降りるまで
ぼくが選んだ傘
さかさの海
どこにも居場所が残らない
それを罰だと思いなさい
記念日の自殺
瞼のロードショー
欲しいものを奪って
なだめるのには時間がかかる
リボンを解いてもきみを繋ぎとめられなかった
どんなに悲しくてもだめなのよ
シルバーの血
いつかきちんと別れを言って
まぶしさよりも恋しい
初めましてと嘘つきのあいさつ
ぼくはどうしたってあなたを愛しているのだ
その声を聴くために
夢をみて夢にみて
それでもいいと言ったじゃない
その瞬間に僕の名を呼んでくれた?
ちゃんと見なくてもいいよ
海より深いラブレター
回り道をしたってどこにも辿りつかない
かなしかった音のまま
汚れていない手指など
本当の夜まで待ってて
僕が変わったはずない
運命はさ、まだ此処にあるんだよ
影も形もざわめきも
何をしたって二人しかいないのに
ヴァイオレットワンダー
雨やどり
錯乱の庭
きみの亡国
オーロラ、オーロラ、オーロラ

(2017 / 56)


あんなにいとおしかった君の声まで忘れてしまいそうだ
僕らの罰は忘れてはならない世界の禁忌と似ているね
血管越しの皮膚の感触を来世まで覚えていること
雨は昨日を刺す、わたしは傘を差す、きみは星を指す

もう一生分のしあわせを手に入れた気がするよ
しいて言うのであれば、愛を、知らずにいたこと
どうしようもなく欲望の手触りだけを覚えてる
この奇跡に歪みなんてどこにもなかった
聖書のような罰を喜んで受けた
運命はいたずらに交わったりしない
神を信じた気になっていたのは僕だ
きっと一生素直になんてならないんだろうけれど

the funny of his favorite
I would be happy even if you could not be with me
for a certain noble world of us
Do hold me!
honey apple pie

嗚呼あの日の幸せな気持ちだけで生きていたかった
なんてきれいごとだけど痛みが消えるならそれでもいいわ
あなたを愛してごめんね、傷を残してごめんね
こんにちはさようなら、おやすみなさい、また明日
さいごのキスだったけれどあれはもうひとつの始まりだったの
優しくてあたたかい花の紐で抱きしめてあげようね

こんなにも僕をとらえている君のキスには魔法がかかっているのかな
よくもまあこんなに飽和した世界で生きていたね
好きだったと、声にしてしまえばそのまま終われたのに
ああここには愛があった、忘れていた、気がついたときにはなかった
いつかまだ知らないしあわせを言葉にできたらいいのにね
ぼくにとってのただの嘘はきみを幸せにするのに充分だったのだ
骨のつきでたその指でまたわたしに触れてよ
静かに息をする、ただそれだけのことがどうしてできないんだろう
エゴイストにしあわせは来ないんだとあなたは笑った
夜空に変わる瞬間の君のうつくしさと云ったら

擦り切れたみにくい世界の入り口できみは静かに、緩やかに、でも確実に溶け出す
あの湖のまんなかでこの想いを投げ捨てたらあなたは迎えに来てくれますか
口ずさむことの許されないワルツを教えてくれたのは君でした


inserted by FC2 system