花束をください今日は生き返った記念日なので

パラソルで描く日日
わたしは逃げていたのかもしれないな
寂しまぎれに夢を狩る
真っ青な月を呼ぶ
どこか遠くの逃げられない場所まで
結局のところ存在証明
一滴の涙で済むならそれで
傷はいまだけ、跡はずっと残っていく

かわいい糸のハンモック
壊した鏡の破片に映っている
たとえ足の爪折れても
転がってたどりつく先が平らだといいね
今はもうすこしの愛も流れない

正しさの憧憬
ああ今欲しいと思って摘む花
蜃気楼を駆けて転がって
赤い夏、指切り、靴擦れ
天秤ではかれるはずのない過ちへ
ピュアの陰鬱
君のために落ちる地獄なら
星座のくせに光を歩むの
あの夜は泣きたくなるほど輝いていた
ペンギンに触れてみて
浅くまぶしいところにちゃんといるよ
ひみつの三文字に込めた毒
どちらかというと海底のほうが心地良い

あれは月夜で雨なんか降ってなかった
ろくでもないままでいい
よくぞ笑ってくれました
苦しまぎれの嘘では死ねない



210722


inserted by FC2 system